
「自分は土屋さんのようなウルトラライトにはしない」
「GPSは楽しみの為にも持っていく」
自分のスタイルをどうだしていくかと試行錯誤していた出発前
「出発してすぐ足を傷めました。」
「辛いです、リタイアするかもしれません。様子を見ます。」
いつも強気な発言でならす彼が重ねる弱気なメール
どれも東京にいるわたしにとって、懐かしい想い出です。
ロングトレイルのThru-Hikeはただ自然の中を歩く旅ではなく、
自然と街とを縫い合わせるような旅。
そんなハイキングカルチャーのリアルな姿をハイカーズデポに教えてくれたのは
自分自身の旅以上に彼が歩いたこの2010年のPCT Thru-Hikeなのです。
ハイカーズデポが本当の意味で
Ultralight、Thru-Hike、Long Distance Hikingといったハイキングカルチャーに
更に深くコミットするようになったきっかけなのは間違いありません。
そんな旅の記録は当店のブログ「ハイカーのひとりごと」で連載していましたが、
この度ようやくゴールの運びとなりました。
半年の旅の記録を、記憶から掘り返し、反芻して書き留める、
歩く以上に彼にとっては辛い二年半の旅だったのではないでしょうか。
http://hikers.exblog.jp/
*カテゴリー「PCT2010」でまとめてご覧いただくことができます。
雑誌の中にあるキレイな姿ではなく、
汗と埃にまみれたハイカーのリアルがここにはあります。